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ヤフオク官公庁オークションの、美術品鑑定などで活躍中のクレドオークションを主宰する花田淳氏。
その花田氏が全面監修する「花田淳の銀座の画商が教えます」の第7弾!
河井寛次郎が題材です。
第1回、 第2回、 第3回、 第4回、 第5回、 第6回、 第8回
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こんにちは! 花田淳です。
今回は河井寛次郎について思いをめぐらせてみます。
河井寛次郎といえば「柳宗悦」、「濱田庄司」らと民藝運動を起こし、日常使いする雑器類の機能美を見つめなおす一大ムーブメントを巻き起こした人。
現在ではセレクトショップ等でかっこいいデザイン什器を楽しんで買えますが、それもこの作家たちが大正時代の末から民藝の美を根付かせた影響も多々あるはず。
そこで、本日の一品!!

河井寛次郎『花扁壷』高さ25cm、幅22cm
この作品は「民藝」をさらに越え、独創性の際立つ表現が形になった作品です。
シンメトリーの楕円でもなく、単純な筒型でも直方体でもない。作家のあふれ出す創作意欲が、情熱が、型にはまった表現をビュンと飛び越えてしまっています。
初期の河井寛次郎は中国や朝鮮半島の古陶磁の研究を重ね、先人の技術や美しさを基にした、繊細かつ重厚な作風で評価を高めました。しかし、その成功の一方で作品への葛藤があったと云われています。
そうなのです。この頃の河井寛次郎は『花扁壷』とはまったく別の到達点を目指して作陶していたのです。
そして民藝に目覚め、後年に魅せた情熱を形にした奔放で熱く燃える作風へと昇華していくのです。
初期の基礎がしっかりとしていたからこそ、単なる独創性ではなく、観る者を確実に惹きつける説得力が湧き上がってくるのでしょう。
作品から熱さがあふれ出してくる表現者です。