いちおし実力派〜平松八千代さんライブレポート
![]() | 「We Love Music」にコラム連載中のヤッチーこと、平松八千代さん。1月25日に行われた2006年最初のライブをレポートします! 歌にギターに大活躍のヤッチー。どんなライブだったのでしょう。どうぞお楽しみください! |
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![]() | 画像:ヤッチー@440(左から鈴木俊介さん、小田原豊さん、ヤッチー、角田俊介さん、深町栄さん) |
![]() | ヤッチーライブ Vol.ウルトラ7 2006年1月25日(水)下北沢440(four forty) 440でのライブは、約7か月ぶりだ。前回と同じメンバーでのライブになる。 会場は立錐(りっすい)の余地もないくらい満員だ。ちょっとギューギュー詰めで、怖いくらいだった。しかし、ヤッチーファンが徐々に増えつつあることを確信。やはり女性ファンの比率が高いが、男性ファンもライブごとに増えている感じだ。 いい歌を歌っていれば、こうやってファンは確実に増えていくのである。距離感がほどよい440だが、そろそろもう少し大きな会場でのライブも検討する時期に来たのかもしれない。 |
![]() | これぞバイプレイヤーの鑑 ヤッチーを支えるメンバーを紹介しよう。ギターは鈴木俊介さん。一番若い。そのワイルドで変幻自在なプレイとアレンジ力は、ヤッチーのライブには欠かせない。 キーボードは深町栄さん。ヤッチーワールドにさまざまな彩を加えるそのプレイは、熟練の技と言っていいだろう。ドラムスは小田原豊さん。控えめで堅実なリズムキープで、ヤッチーサウンドに安定したグルーブをもたらしてくれる。 そしてベースは角田俊介さん。今回のライブでは、特にこの角田さんのベースプレイが際立っていた。小田原さんの安定したグルーブにアクセントを付け加え、そのラインは過不足なく躍動感を与えていた。「これぞバイプレイヤーの鑑」とでも呼びたくなるミュージシャンたちに支えられて、ヤッチーのライブは始まった。 |
![]() | 【セットリスト】 第1部 01.Turquoise Blue Sky 02.Back To Me 03.抱きしめたいのに 04.window 05.Soak up the sun 06.夕暮れ 第2部 07.Real Love 08.ロンリーウーマン (SE:-AMAMI-より) 09.湖 (SE:-AMAMI-より) 10.恋のハグルマ 11.You Are Like The Sunshine 12.kiss 13.Rescue Me アンコール 14.Sweet Season 15.Half Moon 16.Free |
![]() | CD化が待ち遠しい「window」 第1部はアルバム「Travelling Soul」のラスト、青空を想起させるおおらかなアレンジの「Turquoise Blue Sky」で幕を明けた。いつもはほぼ弾き語りに近い、3曲目の「抱きしめたいのに」はバンドスタイルで演奏された。 CD化されていない「window」。これはヤッチーがひたすら温めている名曲で、真っ青な空と、その下に延々と広がる広大な砂漠が目に浮かぶ、スケールの大きな楽曲だ。いろんなアレンジで演奏されてきたが、今日の演奏はひとつの完成形といえるだろう。もう少し、スキャットを多く聴きたいと思ったのは、ファンの欲目か......。 ヤッチーのスタイル、特にライブでのスタイルが一番近い(と思われる)シェリル・クロウのカバー「Soak up the sun」。こういうカバー1曲で、けっこうアーティストのポテンシャルがわかるものだけど、選曲ともに文句なし。ハマっています! 1部最後は「仮題やけど」と言って演奏された新曲「夕暮れ」で終了。 |
![]() | 歌も演奏も申し分ない 第2部は2曲目終了とともに波音と鳥の声の「SE」が流れ、新曲「湖」へといざなう新しい展開だ。演奏終了後再び「SE」が流れる。これはヤッチーが日ごろから愛聴しているジョー奥田さんという方が奄美大島で収録した音声を収録したCDから使われていた。 ストレートな楽曲や演奏が多いヤッチーのライブでは、新鮮な試み。ぐぐっと曲に引き込まれたことはいうまでもない。 今回ヤッチーはいつものアコギ、GibsonのJ-150のほかに、GRETSCHのNASHVILLE(No.6120)というセミアコで演奏。前回同様、楽曲の一部としてきちんと主張のある演奏だった。 今回のライブ。全体を通して何か物足りなさを感じたのは筆者だけだったろうか? 歌もうまいし、バックもすばらしい。言うことなしのはずなのに、何か物足りなさが残った。その証拠といってはなんだが、帰り道すごく印象に残ったフレーズが頭を駆け回って離れないという現象が起きなかったのだ。 |
![]() | 弾き語りライブも見るべし! ヤッチーのライブはこのバンド形式(5人編成)のものと、ヤッチーとゲスト1名を迎えた弾き語りの「Snufkin's Guitar」と呼んでいるライブがある。 圧倒的にバンド形式のライブのほうが集客率が高いのだが、ヤッチーの生歌の魅力を堪能するなら、弾き語りライブを見ることをぼくは薦める。もっと近くで、息遣いが聞こえるくらいの距離で堪能するヤッチーのボーカルは特にすばらしいのだ。アーティストとしてはきついかもしれないが、そこはベテラン。圧巻のボーカル力で惹(ひ)きつけてくれるのである。 比較するのはちょっと違うと思うのだが、昨年11月26日に行われた弾き語りライブ「Snufkin's Guitar」のほうが「歌の状態」がよかった気がするのだ。でも決して荒っぽかったとか、そういうことではない。終わった瞬間の満足感が、いつもより少なかったと言ったほうが正しいかもしれない。実力のあるアーティストだし、ライブごとにグングンよくなって来ていたから余計にそう思ったのかもしれない。はなはだ僭越(せんえつ)な意見ではあるけれど......。 ライブの翌日、ヤッチーから受け取ったメールに「実は昨日はドラムの小田原さんが、肺炎にかかってしまって解熱剤のんでがんばってくれたから、無事に演奏できたんですよー」とメールが届いた。小田原さんのそんなそぶりも見せないプロ根性にも頭が下がりました。 |
![]() | ---振り返ると、新曲がかなり多く演奏されるようになってきましたね。今年の暮れくらいにはニューアルバムが登場するんじゃなかろうか? とファンに期待をいだかせたライブでもありました。 会場には同じプロダクションに所属し、サザンオールスターズのライブでいっしょにサポートを務めた「音楽の旅日記」でおなじみ、斎藤誠さん。それと元コーザ・ノストラ、今はソロで活躍中の鈴木桃子さんの姿もありましたよ! ところでヤッチー、ブログを読んだらなにやらライブの反省しきりでしたね。いいアーティストは常に目標を高く持つものです。次のライブが今からとっても楽しみです! |
![]() | Travelling Soul ICEのコンポーザー宮内和之氏による楽曲とアレンジ、平松自身による楽曲5曲、そしてサザンオールスターズ桑田佳祐氏のアルバム『孤独の太陽』(1994年)に収録された名曲「Journey」のカバー......と内容も充実。 2,625円(税込み) / Terrarium Label TERCL-1002 ジェネオンエンターテインメント 1. You Are Like The Sunshine (words&music 平松八千代 arranged by 鈴木俊介) 2. kiss (words&music,arranged by 宮内和之) 3. Back To Me (words&music,arranged by 宮内和之) 4. Love Is Blue (words&music,arranged by 宮内和之) 5. 滲んだ月 (words&music 平松八千代 arranged by 宮内和之) 6. Rescue Me (words&music,arranged by 宮内和之) 7. Real Love (words&music 平松八千代 arranged by 宮内和之) 8. 抱きしめたいのに (words&music 平松八千代 arranged by 宮内和之) 9. Journey (words&music 桑田佳祐 arranged by 鈴木俊介) 10. Turquoise Blue Sky (words&music 平松八千代 arranged by 宮内和之) |
![]() | ●撮影・文:Yahoo!オークション ●協力:live bar 440(four forty) ●協力:アロハプロダクションズ |
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