CANCIONインタビュー Vol.3
![]() | 3月8日、ファーストアルバム「WEROAD」をリリースしたアコースティックデュオCANCION。インタビュー第3弾は最終回! これからどこをめざすのか、何を伝えていきたいのか、などをお聞きしました。 |
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![]() | インタビュー後のフォトセッションで、演奏を披露してくれたCANCION(左:古谷智志さん、右:繁本穣さん) |
![]() | 勇気や夢を、ぼくらがフィルターになって ■音楽を通じて、どういうことを伝えていきたいですか? 繁本穣さん(以下「繁」):自分自身、中学高校時代と落ち込んだときに、音楽を聴くことですごい勇気をもらえるな、と思っていたんです。で、自分が実際に音楽をやる立場になったとき、はじめは「これを伝えたい」みたいなことは意識していなかったんですけど、できた曲を並べてみるとやっぱり自分も勇気を伝えたいんだなって思ったんです。 伝えるってことは音楽にとって大事なことだと思うんですけど、はじめは自分のために歌を作っていたところがあるんです。誰かに伝えるってことは、なんか恥ずかしいことのようでもあるし。恩着せがましいことかもしれないし。「誰がを救うことなんてできるのかな?」って、そういうことに怖気づいたから自分のために歌を作っていたんです。 それでも誰かに伝えることが音楽だ、と思ったので、そういうことを意識して最近はやっていますね。勇気とか、夢を歌いたいです。 ■古谷さんはどうですか? 古谷智志さん(以下「古」):はい。いろいろあるんで一言でまとめるのは難しいのですが、勇気とかやさしさとか、怒りとか。すべての感情を伝えていきたいなとは思うんですけど。 自分が基本的に心がボロボロになりそうなときに人と出会って、「あ、こういうやさしい人がいるんだ」とか、「こういうきびしい人がいるんだ」とか、「カッコいい人がいるんだ」とか。いろんな感動を受けるんですね。 ぼく、落ち込んでいるときってけっこう心がゆるくなるんで(笑)。そういうときに出会った人に感動を受けて、その感動を自分が伝えたいなっていうのはあるんですよ。ぼくがフィルターになれればいいなって。勉強になったことをぼくという人間を通じて、人様に伝えられたらいいなって思いはありますね。 |
![]() | 教科書にのること、多くの人の前で歌うこと ■お二人の現時点での、夢とか理想の姿を教えてください。「ドームツアーやったるぞ」とか。 (一同笑) 繁:そうですね。はじめは自分が生きていた証(あかし)みたいなものを残したいなと思っていたので、どうしたら自分の作った歌が後々の世代まで伝わっていくだろう、って考えたんです。で、音楽の教科書にのっかるような、誰からも愛されるような歌を作りたいなと思っています。それもありつつ、ドームもそうなんですが……。 ■あまりここででかいこと言うとまずいかな? なんて思ってません? 繁:いえいえいえ(笑)。……。 ■じゃあチェンジ。古谷さん。 古:(笑)。そうですね。具体的にいうなら、ドームツアーとかしてみたいですよね。アーティストならそう考えると思うんです。なんでかっていうと、東京ドームとか福岡ドーム(正式には福岡Yahoo! JAPANドーム)という「ドームが好き」ってことではなくて、さっくさんのお客さんの前で歌いたいということなんですよね。 そういう気持ちが先なので、ドームじゃなくてもいいんです。おこがましいですけど武道館とかね。10人のお客さんの前で歌うのも好きですけど、でもやっぱり正直1,500人の前で歌ったほうが気持ちいいと思うし。で、たぶん音楽やれて幸せだなって思えるだろうし。できるだけ多くの人の前で歌いたいなって思いが強いですね。 |
![]() | CANCIONでなければ出せない世界観を ■なるほど。じゃあCANCIONのお二人は、ゆず、コブクロ、スキマスイッチといった競合ひしめくデュオの世界へ飛び込んでいったわけですが、ここは負けないぞ、という部分を聞かせてほしいんですが。 繁:うーん……(しばし考え込む繁本さん)。ちょっと考えさせてください。 (なかなか言葉が出てこなくて苦しむ繁本さんに一同爆笑) 繁:そんじょそこらの……、うーん違うなー。 (一同笑) 古:「そんじょそこらの」。危ない危ない! 危なかったー、今(笑)。 ■いじわるな質問ですみません(笑)。 古:いえいえ。あの漠然とした言い方しかできないんですけど、ぼくら二人の音楽の世界観は、ぼくらにしか作れないんです。ギターの響きだったり、ハモリ方だったり。たとえばぼくがひとりで作った曲を、「さあはじめようよ」って、二人で音を出したときに全然違った曲になっちゃうんですね。それはすごいことだなって思うんですよ。これは繁本穣がいたからだろうと思うし。 それがCANCIONの世界観で、ぼくら二人でしか作り得ないだろうと思うんです。それは自負しています。そんな感じでよろしいですか? (一同笑) ■それはすごく大事なことですよね。比較してるんじゃないよ、オレたちはオレたちなんだって気持ちとか。 古:今は漠然としたものなんですけど、ぼくら考え方とか正反対なんですよ。いっしょにいるとそれがおもしろいんです。ほかのグループもそういうことあるかもしれませんけど。ぼくはそれがおいしいなって思っていて、正反対の考え方をする人間がそばにいてくれてうれしいなっていうか。ぼくと違う思考がそばにあるって、なんだかすごく楽しいじゃないですか(笑)。こういう考え方もあるんだなってね。 ■ケンカはします? 古:さすがに殴りあったりしませんけど、冷戦になることはときどきありますね(笑)。 繁:価値観の違いを表す場ですからね。 古:それが逆におもしろいことにつながったりしましね。それがぼくらの世界観を作り出しているかもしれないな、って思います。 |
![]() | そんじょそこらの…… ■なるほど、そうですか。「そんじょそこらの」の続きが聞きたいなー。 (一同爆笑) 古:危ない危ない(笑)。 繁:ちょっと整理しきれていないですけども。こんがらがってきちゃった。 古:じゃあさ、そんじょそこらの続き言っちゃえばいいじゃん(笑)。 繁:うん、じゃあ、そんじょそこらの二人組がいたとします。 (一同笑) 繁:ぼくが好きなのは智志の声で。それと、自分たちが作る音楽はそんじょそこらのやつには作り出せないだろうという自負がありつつ。ただコブクロさんやスキマスイッチさんはやっぱりすごいなと思うし、それに勝つ負けるみたいなところはあまり意識せず。 たとえばA君がスキマスイッチがすごく好きで、CANCIONはあまり好きじゃなかったら、CANCIONを好きなB君がいればいいわけで。チャートだと勝ち負けって目に見えるけど、それぞれたくさんいるなかからCANCIONを好きになってくれる人が少しでも増えればいいわけで。うまく言えないなー(笑)。 古:ナンバーワンじゃなくてオンリーワンだと。 繁:そういうのもありつつ。 古:じゃあ、そのオンリーワンってなんなのか? と。 繁:あ、そうですよね(笑)。 ■じゃあ宿題にしようかな? 繁:ああ……、はい。 (一同笑) |
![]() | ■アルバムリリース後にツアーをやって、そのときお客さまの反応もわかりますね。終わったらもう一度話をうかがうことにして(笑)。でもあんまり売れちゃうと事務所さんからお断りされちゃいそうなので、お二人覚えといてくださいね。 二人:はい(笑)。 (一同笑) ■今日は答えにくい質問にも快く応じてくださってありがとうございました! 二人:いえいえ(笑)。どうもありがとうございました。 この後少し雑談になって、インタビュアーがアルバムを聴いた感想を話しました。「声や曲にも世界がよく出ているので、いろんなほかの曲にまぎれていても、あ、CANCIONだ、ってわかりますよね」といったところ……。 繁:あ、それが言いたかった! それです! (一同爆笑) |
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![]() | CANCION(左:古谷智志さん、右:繁本穣さん) |
![]() | ---さあ、いかがでしたか? アコースティックデュオの戦国時代ともいえる現代。CANCIONの二人はみずみずしいボーカルとコーラスでそのポジションを勝ちとるために旅立ちました。いつかまた一回り成長した彼らにお話を聞けたらうれしいですね。どうもありがとうございました! |
![]() | CANCION / WEROAD BMG JAPANより好評発売中! 【収録曲】 01. I'll be there 02. 太陽とカイト 03. 青春の影 04. 嘘つき 05. 僕の空には月がある 06. Merry-go-round 07. 交差点 08. 夕だち 09. ZERO 10. 疾風怒濤 11. 僕らのモラル 12. 栄光の鐘 13. 春風 |
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